3. 中空マイクロカプセルの生成技術の開発
中空構造のマイクロカプセルは、遮音・断熱・緩衝材等に用いられる他、超音波診断用の造影剤などの医療材料としても期待されている材料です。
本研究室では、マイクロバブルの表面に樹脂膜を形成させるシンプルな中空マイクロカプセル生成技術の開発を行っております。具体的な作成例としては、メラミン樹脂(右の逆砂時計の内包物)、ポリ乳酸樹脂、シアノアクリレート樹脂などを用いた中空マイクロカプセルの調製に成功しております。
特に、瞬間硬化性樹脂であるシアノアクリレートを用いた中空マイクロカプセル(Cyano-Acrylate
Hollow Microcapsule, 略称:CAHM)は、調製が容易で毛細血管も通過できる大きさであるため、機能性や有害性などを慎重に評価しつつ医療分野(超音波造影剤・DDSキャリア)への応用展開を図っています。
(CAHMに関する新技術説明会での発表資料はこちら)
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特許5590666号 気泡から作る中空粒子およびその製造方法
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